八千代市がゼロカーボンシティ宣言
八千代市がゼロカーボンシティ宣言!(2050年までに二酸化炭素の排出量実質ゼロ)。
2050年まであと30年、30年で排出量実質ゼロにするのはどのくらい大変か考えてみました。
1)毎年同じ比率で減らすと
簡便な計算をするために毎年減らす割合をn%として、30年後に排出量が1%まで減るとすると以下のようになります
(1-n)^30=1% → n=14.2% →ざっくり毎年15%削減です。
2)毎年同じ量を減らすと
今の八千代の事業所(公共施設)の排出量が年51,000トン位(後述)なので、30年後ゼロならば
毎年1,700トン削減
なんか大変そうですね。量の削減は最初はたくさん使っているので最初は容易ですが、後になればなるほど同じ量を減らすのは大変になってくるので、比率をメインに見て、今までの日本、八千代市はどんな感じなのか見てみました。
1)2019年日本全体はどうだったか?
環境省web:sokuhou_all_2019.pdf (env.go.jp)
2019年は前年比2.7%減、全く足りない。
この比率が継続すると2050年で (1-0.027)^30=44%(56%減)、やっと半分。
2)2020年1-8月では?
2020年1月~8月末の各国のCO2排出量(前年同期比、%)を示した図(2020年10月14日作成)。(c)JOHN SAEKI, LAURENCE CHU / AFP【図解】温室効果ガス排出量、新型コロナ流行で減少 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
コロナ禍で非常事態宣言も出ていた期間も含む1-8月の間でも前年比7.1%減です(日本は右から3番目)。
これが続いたとしても2050年で (1-0.071)^30=11%(89%減)、9割減、ゼロにはまだ足りない!
でも1-8月の状態をずっと続けることは出来ない。
なので新たな取り組みを早急かつ積極的にしないと達成できる可能性は限りなく低い!
3)八千代市はどうか
八千代市は事業所(公共施設)に関して現在エコアクション21という取り組みをしています。
エコアクション21の取り組み - 八千代市 (city.yachiyo.chiba.jp)
そこに記載された目標は以下の通り
本市の地球温暖化防止に向けた目標は,「八千代市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)」(以下,「実行計画」)において,温室効果ガス(二酸化炭素)総排出量を,5年間で 2,325 t-CO2(平成 27 年度(2015年度)比5%)以上削減することを掲げています。
5年で5%なので ざっくり毎年1%削減(たったの)。
では、実績はどうか
二酸化炭素は、驚くなかれ5%削減どころか基準年度比+8.3%増です。
よく見ると、一般廃棄物焼却量が+21.5%増、家庭とか事業所とかが出す普通のごみが増えているということなのでしょうか?
そんな状況の中、八千代市では今何をしようとしているのか?
現在、第5次基本計画のパブコメ:八千代市第5次総合計画前期基本計画(素案)への意見募集 - 八千代市 (city.yachiyo.chiba.jp)が行われていますが、その素案に記載されている目標?と思われるものは以下だけ
全くこの指標は何?やる気があるの??意見を言おう!
ゴミを減らすのはもちろんですが、残念ながらゴミをゼロにすることは出来ない。ならばごみ起因のCO2量相当の再エネは必須ではないでしょうか。
ということで毎年15%削減するというのは大変なことで家庭、企業、自治体みんなで真剣に取り組まないと、とても達成できそうにないということはわかりました。
とりあえず、個人で出来ることは徹底してやる必要ありますね、ゴミ削減、省エネ。
最近我が家では窓ガラスにプチプチ(梱包材)を貼りました。プチ省エネ、ホームセンターで売っているので簡単にできます。
それと、窓の外にあるのはソーラーパネル、部屋の中の左下の黒い物体はバッテリー、パネルで発電しバッテリーに貯めてパソコンの電源はほぼこれで賄っています。
履歴
2020.12.13:八千代市の排出量に関して「事業所(公共施設)」の文言を追記